未来を育てる哺育と育成のしごと
農家さんから預かる仔牛は、まさに財産そのもの。繊細な仔牛の小さな変化も見逃さないようにしっかり確認しながら作業を行っていきます。
哺育
生後3週間〜10ヶ月
生後6ヶ月くらいまでを哺育期としている牧場が多い中、新得町営育成牧場では生後10ヶ月までを哺育期としてデリケートな仔牛たちを大切に育てます。
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1.哺乳
生後50日まではミルクを飲んで育っていきます。首に下げているタグの磁気を読み取って哺乳ロボットが自動で適切な量のミルクを与えてくれる仕組みに。
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2.体調管理
細菌やウイルスへの免疫が非常に低い仔牛たち。少し熱が出ただけで命の危機になってしまうこともあるので、些細な変化も見逃さないように毎日しっかりチェックしていきます。
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3.掃除
牛舎や哺乳ロボットの掃除を行います。いつも清潔に管理することが大切です。
育成
〜受精前まで
種付け前までの牛を育成牛と呼び、この期間中は専用の牧場で放牧してのびのびと育てます。とはいえ日々の観察は大切で、適切なタイミングで人工授精に進めるようにチェックします。
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1.体調チェック
放牧している牛たちの様子は毎日チェック。発情の様子を確認したり、怪我のしやすい脚の状態や乳房炎になっていないかを見たりと変わった様子がないか1頭ずつしっかり見ていきます。
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2.検診
発情の様子を見て、人工授精に進めそうな牛がいれば獣医さんや人工授精師さんに来てもらい処置を施してもらいます。農家さんによってどちらにお願いするのか希望があるため、その希望に沿って進めていきます。
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3.データ入力
人工授精のデータなどを入力していきます。新得町営育成牧場では新人が担当するお仕事です。